輝きを放つみなさまへ
与えられる人になりたかったなぁ
昨日テニミュに行ってきたんです
相も変わらず最高を極めていてもうほんとにだいすきだと思いました
テニミュも、コンサートも、舞台も、終わったあといつも「また来たい」って思うんですよね
それって「生」じゃないですか?
また、を考える、これから先のまだ決まっていない未来のことだけど、またここに来たいと思った、それってそれまで生きることを大前提にして考えてるんですよ
そのときわたしは「生」に触れているんです
こんなに毎日毎日希死念慮に侵されているくせに!
笑っちゃうけどそれに初めて気づいたとき、あぁあの人たちって、エンターテインメントってなんて大きな力を持ってるんだろうなってちょっと泣いちゃったんです
テニミュだけじゃなくて、セクゾも、アイドルも、ミュージカル、舞台、それこそ身近なところで言えば映画や小説、漫画だって
それらっていったい、今まで何人の人を救ってきたんだろう
古代ギリシャやローマで、劇場が病院だったように
最上の処方薬とはエンターテインメントで、魔法とはそこにあるのかもしれないと思うのです
でもわたしこの間まで、それって、アイドル、俳優、漫画家、小説家、そういう、神に選ばれた人達だけができることだと思ってたんです
おんなじクラスのある女の子が言ってたんです
その子はこれまたおんなじクラスの男の子に「推し」がいるんですよね
(ちなみに彼女いわく、付き合いたいとかいう気持ちは一切なく、ただただ見守りたい、こっちに気づいてほしくもない、ただ幸せになってほしいだけだと言うんです。その気持ちめっちゃくちゃよくわかる、ヲタクってそうだよね)
今までまったく身なりに気を使ったこともなかった
髪の毛も天パのまま、前髪なんてあげとけばいいって思ってた
でも、○○くんと同じクラスになってから、彼の視界に見苦しい姿を入れる訳にはいかないと思って、毎日時間をかけて前髪をアイロンで伸ばして、お風呂上がりには化粧水とかつけ始めて、ちょっと、ほんのちょっとだけマシになったと思う
毎日、ちょっとだけ楽しくなった
って
彼にかわいい姿を見せたくて
とか
すきになってほしくて
とかじゃないのが愛すべきヲタクだな~!笑と思うんですが(笑ってますがわたしもそうです)、それってすごくないですか?
あくまで彼はただちょっと顔がいい一般人なんですよ
なのにひとりの女の子をこんなに変えさせたんです
毎日が楽しいって言わせたんです
毎日が楽しいということは、生きることが苦じゃないってことです
恋の力はすごいって言うけどさ、彼女いわく恋じゃないこれは、恋と同じくらい、もしかしたらそれより大きな希望を与えていませんか?
この話を聞いたときわたし、なんにも関係ないのに心底うれしかったんです
人ってすごいよね
エンターテインメントを生み出して誰かを救う人も、そこにいるだけで誰かの救いになる人も、すごいなぁほんとにすごい、泣いちゃいそうだ
わたしもそっち側に、行きたかったなぁ
救いを望む人でもありたいけど、救いになれる人のほうに行けることなら行きたかったなぁ
何かに生み出せる手だったらよかった、何かを紡げる口だったらよかった、何かを想起できるあたまだったら、誰かを笑顔にさせることのできる天賦の才があったら!
いつまででも、ないものねだりをしてしまう
しぶとくあきらめ悪く醜く、夢想する
何をしたって、そちら側には行けないよって心の中で誰かが笑う
だから、いつか輝きで灼き殺されたかったのに、輝きを受けるたびに、生きたいって思わされるのはずるいなぁ
だいすきだよありがとうこれからも
わたしの愛しい、輝きを放つみなさまへ、愛をこめて