そういうことです
わたしは唯一無二の「わたし」になりたいと思っていて、誰となにをしていてもちゃんとどこまで行っても「わたし」があるような、そんな人間になりたい
出る杭は打たれる、突出する非凡な人間はこの世界から排除される、そんな人達はきっとつらくて苦しいんだろうな
生きづらくて悲しいんだろうな
でもわたしは、周りから妬まれ排除されるような突出した人間ではなくて
教室の片隅で休み時間はずーっと本を読んでいるような、たしかに浮いてはいるけど、わたしなんかを妬む人なんてひとりもいないだろう
ほんとうに才能のある人、ほんものの非凡な人、そんな人達の生きづらさはよく知っている
だってずっとそんな人達に憧れて、ずっと追いかけてきたから
それでもわたしは生きづらくてもそんな「とくべつ」になりたかった
「とくべつ」になりたいなんて、中二病も大概にしてほしいよね
青臭すぎて笑ってしまう!
愚かだなって自分でも思う
こうやって非凡な人になりたいって思ってる時点で、わたしがどうやっても平凡な人間だということはわかりきってるのに
それでもキラキラになりたかった
映画がすきで、アイドルがすきで、舞台がすきで、画面の向こうの、舞台の上の、キラキラした人達にずーっとずっと憧れている
いつかその眩しさで、わたしを灼き殺して、身の程知らずがキラキラに憧れることなんてないように、完全に塵にして影にしてほしいって思ってた
ほんとはいまもずーっと思っている
でも17歳になって、18歳というひとつのタイムリミットが近づいて、こんな田舎でひとりで今日も泣いている
そうなったときに、わたしはどうしようもなく、「わたし」を諦めたくないなって思ってしまったのだ
このままなんとなく大人になって、なんとなく大学に行って、なんとなく就職して、ずっと憧れを捨てられないまま、でも憧れに近づこうとも出来ないまま生きていく
それってすっごくダサいなって思ってしまったのだ
別にアイドルとか俳優とかになりたいとか、表に出たいとかいう話をしているわけではなくて、わたしが愛せる、必死にもがくわたしになりたいってちゃんと思ったっていう話
それがどんなベクトルに向いていても、貪欲に掴もうとしていたいなって話
まだ自分がなにをしたいかあんまりわかってないしね
わたしだけの何かを見つけて限りなくわたしらしく、たったひとりのわたしになりたいねって思いました
そういうことです
それだけです、改めて書くことでもなかったな