｢おもしろい｣ポジションについて

｢なかよくなるとおもしろい｣

ってよく言われるんですけどおもしろいってなんだ？

なんていきなり冒頭でそんなこと言ったけど、わたし自身もおもしろい人っていうのが超絶すきで、でもお笑いはあんまり得意じゃない

わたしがおもしろいなって思うひとは、たとえば人と違うことをやってるひととか、自分だけの考え方価値観を持ってるひととか、そういうひとたちだ

だからわたしもそういう意味の｢おもしろいひと｣になれてるならめちゃくちゃうれしいんだけど、どうなんだろう

たぶん違う気がする

これは完全なる被害妄想なんだけど、クラスの子やともだちがわたしに言う｢おもしろい｣には、本人たちにも自覚がないくらいほんの少し、わたしを下に見ている要素が含まれている気がする

この子はちょっと普通じゃない、ちょっとヘン、ちょっと馴染めてない、ちょっとわたしたちと違う、ちょっと挙動不審でヲタク気質、ちょっと気持ち悪い

そういうのをひっくるめて、｢おもしろい｣

休日はメイクをする、と言うと必ず意外だと言われる

誰にでもウケが悪くなさそうで無難な、でもそれっぽい私服を着ていくと必要以上に褒められる

どれもこれもわたしが｢おもしろい｣クラスメイトだからだと思う

つまり、おもしろいポジションの人間はメイクをするような垢抜けた(メイクをするだけで垢抜けた、になるのはここが田舎だから。高校生でもメイクする子の方が少ないかもってくらいの)人間には見えず、また、普通に｢まあまあおしゃれ｣の部類に入るファッションセンスを持っている人間にも見えない

ということだ

彼女たちの言う｢おもしろい｣ポジションというのはそんな存在なのだ

あくまで憶測でしか物を語っていないので本当の｢おもしろい｣という言葉の意味は図りかねるけど、少なくともわたしはずっとそう思ってきた

｢おもしろい｣ポジションというのは、決してクラスの中心にはいない

かといってドベのドベのドベにもいないけど、まあなんというか、真ん中くらいの位置で、中心の人とまあ普通くらいにちょこちょこ話せて、あとはすきなものに対する愛がちょっと深いか、まれにずれた発言をするか、そんなところかなぁ

って、くらいの人間に与えられる称号なのではないだろうか

わたしはさらに初対面は激ひとみしりでおもしろくもなんともないので、｢なかよくなるとおもしろい｣っていうおもしろいポジションの亜種なんですけどね

ちなみにわたしはこのポジションわりと気に入ってるし、下に見られてる気がしても不快な気分になったことは1度だってない

必要以上に注目されていじられて地雷ぶち抜かれる心配もないし、擬態に失敗してもそういうポジションだから許されるし、そこそこいい位置とってるのでは？と思ってる

ビバ！｢なかよくなるとおもしろい｣ポジ！！

(↑これはさすがに嘘、日記遡ってもらうとわかるけどわたしはとくべつになりたかった人間なのでほんとはビバというほどでもない)

｢おもしろい｣ポジションって、それだけ聞くとみんなに一目置かれる非凡な存在のイメージが出てくるけど、実際はぜんぜんそんなことないよな～～っていう話

｢おもしろい｣って言えば聞こえはいいけど、それは少しだけほかとズレたところがある、でも大きくズレているわけでもないから畏怖の対象にすらならない、そんな存在をほんのちょっと、無意識下の意識で蔑む様子がうすーく見えちゃってる気がする

というひねくれ陰キャJKの見解の話でした

今日もうまく伝えられなかったけどそんなことを日々感じながら、｢なかよくなるとおもしろい｣ポジションに甘んじています

ちなみにいちばんスクールカースト上なのはやっぱり｢なんにもしなくてもかわいい(かっこいい)｣ポジションだと思います